現福祉会館の安全基準

現福祉会館は昭和43年に完成した建物で、既に46年間も使用されております。コンクリート作りの建物は、維持管理が適正であれば約100年は維持できるとする意見もあります。

しかし、安全に対する基準が変更されていることや、施設の利用形態が変化することにより建替えの検討が必要とされております。

福祉会館の建設後、建物の地震に対する安全基準は2度も変わっています。その都度、地震の想定強度は高められており、現在の基準は、地震強度M8に耐える建物を目指して基準が作られています。基準設定は技術だけでなく社会経済事情も影響しています。

現福祉会館は現在の耐震基準からすると、耐震診断を行わなくとも基準を満たさないことになります。

現福祉会館は5年前に耐震上問題があることが判明していた

5年前の平成22年に耐震診断が行われましたが、結果は求められる基準値に対して1/2~1/3の強度しか有りませんでした。その上外壁等は長期修繕計画案に関係なく維持管理が十分でないため、補修工事等の改善が必要との診断を受けました。

小金井市の検討経緯

以下、小金井市の検討を振り返ります。

平成23年3月

耐震診断結果を受けて庁内検討委員会が設けられ、検討がなされました。
検討結果:費用対効果などの結果から場所を定めず建替えに決定
主な決定は理由:

  • 耐震補強工事等と新規建替えの費用は変わらない
  • 耐震補強工事および現在地での建替えは、仮移転が必要であると共に、現在の施設より狭くなる
  • 耐震補強工事を行う場合、福祉会館に求められるバリアフリー化が不可能

平成24年4月

建替えの決定を受けて「福祉会館の整備等に関する庁内検討委員会」が設置されました。
検討結果:耐震補強工事を行うことが現実的と決定
検討内容:

  • 仮設施設を建設することは、建築費用と2回の引越し費用が発生することから費用対効果の面から困難と判断
  • 現福祉会館の土地に建替えるために、仮移転先を小金井市が所有する施設に絞り検討し、多くの施設がバリアフリーでないことから適切でないことが判明

平成25年度

平成25年度から、福祉保険部内および理事者で協議を重ねました。
検討結果:庁内検討委員会等の結果を受けて、耐震補強工事および現福祉会館跡地での建替えは困難と判断した。仮称福祉保険センターを基本理念に基づき新たな場所で建設することを決定
協議内容:

  • 耐震補強工事は莫大な費用がかかる
  • 耐震補強工事ではバリアフリーが不可能
  • 仮移転先が見つからない
  • 建設予定地は市有地でない
  • 用途地区制限等で現状と同容積の建物が建てられない 

以上耐震診断の結果を受けてから3年を経て、新しい場所で新しい福祉会館の建設に向かうことが決定しました。

外部からの行政能力に対するコメント

これらの情報だけで判断することは危険だが、一度決定されたことが、いとも簡単に変更されている事実から、検討過程で何が誰によって何を検討されたか心配です。

おかれている現状を理解し何を解決するのか理解しているリーダが存在しないことが考えられます。一番理解しなければならないことは、市民の安全を守ることです。

耐震補強工事か建替えかを検討するに当たって現福祉会館の現状分析、業務改善計画などを検討された形跡が見当たらない。

40年前と福祉サービスの内容が変わりつつあるにもかかわらず、ただ現状の福祉会館のコピーを検討したきらいがある。

費用対効果とはなんでしょうか。費用対効果と言葉が使われているが費用は分かるとしても、効果をどのような観点から計っているのかの記述が見当たらない。今後新福祉会館の企画立案を行うときには、費用に対する期待する効果を明らかにしながら検討する必要があります。

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