保健福祉総合計画の基本理念

2025年問題を抱えた福祉政策
2025年問題とは、人口比で多くを占める団魂の世代が75歳以上になり、ますます財政が苦しくなると考えられている問題のこと。年金、健康保険、高齢者保険など、今から検討しておかないと財政が破綻すると言われ、国、先進都市では基礎研究が数年前から始まっています。



小金井市においても地域福祉の課題が事前に検討されており、新施設の建設に当たり「基本理念」が掲げられています。

基本理念:「市民の誰もが健康で安心して暮らせる地域福祉のまちづくり」を目指して

  • 誰もが地域で自立して暮らせるように、「困った時に頼りになる」相談機能としての施設
  • 誰もが相互にふれあい、仲間と運動や趣味を通して生きがいづくりや交流の場を提供する施設
  • 市民・事業者・行政が協働し、絆による地域福祉活動を推進することができる施設
  • 誰にでも使いやすいユニバーサルデザインに基づいた思いやりのある施設
  • 誰もが健康で住みなれた地域でいつまでも暮らせるように、健康増進を支援する施設
  • 災害発生時、災害ボランティアの拠点となる施設
  • 環境に配慮した施設

この基本計画の背景には、特に今後増大し財政に大きく影響する高齢者福祉サービスが念頭に置かれているものと判断されます。

東京大学高齢社会研究機構の10年にわたる研究では「高齢者は病気になるから社会性が無くなるのではなく、社会性が無くなるから病気になる」と結論を出しています。詳しくは文芸春秋7月号の特集をお読みください。

その観点から基本理念を読み返すと、高齢者福祉サービスと財政を両立させるための新しい福祉会館機能とは、今までの障害者福祉サービスに加え、高齢者がいつまでも元気で健康でいられるように環境づくりをし、健康に自信のない人の相談に乗り、生きがいを積極的に見つけられるようにサポートすることが大切である、と示されています。また、それによって増大する福祉費用の削減が可能になるとも考えられています。

これらのサービスは、建物が重要なのではなく、サービスする「人」の問題であるといえます。その意味でシルバー人材センターの機能改革を検討し、社会福祉協議会と協同で事業開発を行っていくことが求められます。

小金井市の保健福祉総合計画

小金井市は、「第4次小金井市基本構想」を実現するために、小金井市保健福祉総合計画を立案し、以下の4部門で基本目標を設定しています。

  • 地域福祉計画 
  • 健康増進計画
  • 障害者計画・第3期生涯福祉計画
  • 第5期介護保険・高齢者保健福祉総合事業計画

基本計画の要点は、地域で多くの人と関係を持つことで、健康を増進、保持し、おのおのが自立しながら、いつまでも社会性を保持することとなっています。

小金井市が新福祉会館で予定している機能

今後法律改正される施策を検討しながら、限られた予算と新しい床面積を念頭に現福祉会館利用者に対しアンケートを行い、選択と集中を基本に業務内容を決定しました。

事業内容

今後制定されるであろう施策を見越しさらにアンケートを基て検討された結果は、以下の通りです。

障害者部門通所事業福祉協同作業所
相談事業障害者地域自立支援センター
精神障害者地域生活支援センター
障害者就労支援センター
高齢者部門交流事業高齢者の社会参加の機会の推進
健康・介護予防事業健康寿命の延伸を求めて
地域福祉部門相談事業生活困窮者自立支援事業
権利擁護事業障害を持つ人の尊厳と権利を守ること
地域における福祉サービスの提供
苦情調整事業福祉事業に関する苦情相談
保健衛生部門健康に関する知識の普及事業母子保健
歯科保険
特定保健指導
生活習慣病予防
食育

新福祉会館内で受託事業を行う施設

福祉保健センターで行われる相談事業等は二つの団体が実務を行います。

社会福祉法人 社会福祉協議会

社会福祉協議会は、地域に暮らす皆様のほか、民生委員・児童委員、社会福祉施設・社会福祉法人等の社会福祉関係者、保健・医療・教育など関係機関の参加・協力のもと、地域の人びとが住み慣れたまちで安心して生活することのできる「福祉のまちづくり」の実現をめざしたさまざまな活動をおこなっています。

公益社団法人 シルバー人材センター

シルバー人材センター(センター)とは、高年齢者が働くことを通じて生きがいを得ると共に、地域社会の活性化に貢献する組織です。

施設要件

  • 障害者、高齢者が安全で安心できる施設とする
  • 災害時のセンターとしての機能を備える
  • プライバシーを保たれる施設とする
  • 障害者、高齢者が活動できる施設とする